法定地上権とは?
法定地上権というのは、不動産の競売が行われた場合に、法律によって設定されたとみなされる地上権のことをいいます。
ちなみに、地上権というのは、本来は契約によって設定されるものですので、この法定地上権はその例外ということになります。
法定地上権が認められる理由は?
同一所有者に属する土地や、その上にある建物の一方について抵当権が設定され、それが実行された場合には、建物はその存立根拠を失ってしまいますので、建物のために地上権が設定されたものとみなされるのです(民法338条)。
なお、民事執行法においても、強制競売について同様の定めをしています。
判例上は?
判例では、土地、建物の双方に抵当権が設定された場合にも、上記民法338条の類推適用を認めています。 |